秋のこの時期になると毎年のように石鎚の紅葉見物に行くのが恒例行事となっているが、今年は石鎚山頂付近の紅葉が異様に早く、もう紅葉のピークは過ぎたとネット上に書かれている。それは急いで行かねば。4日の日曜日は地元の自治会の行事が有るのでその前に行かねばならない。しかも土小屋で車中泊で行こうと思うので3日に石鎚の紅葉見物と言うことは前日の2日に出発しなければならない。おそるおそる妻にお伺いを立てると、当然のごとくご機嫌斜めであるが、今日のために家庭サービスをしているようなものなので、しぶしぶOKを出してくれた。 石鎚スカイラインのゲートが閉まる前に土小屋に到着しようと思えば4時に我が家を出れば良いのだが、石鎚に行く前に皿ヶ嶺の麓でちょっと花をチェックしてから行こうと思い、2時過ぎには我が家を出た。水の元に向かう道を走っていると皿ヶ嶺の常連さんの車とすれ違った。窓を開けて「今から石鎚に行って車中泊する」と言うと「Tさんも行くとか言っていたよ」と言われた。石鎚で会えるかな? 石鎚スカイラインに入り法定速度を守って脇見運転しまくりでのんびり走る。途中で石鎚が見える広い路肩に車を停めて石鎚を写す。
長尾尾根駐車場に入ろうとすると見覚えの有る人が歩いている。さくら山行会の会長さんではないか。話を聞くと会長さんも土小屋で車中泊して紅葉見物だと言う。考えることはみな同じですね。会長さんから土小屋でビールを飲みましょうと誘われる。え〜、ビール持参なの? 土小屋に車を停めたらもう運転しないんだから飲酒運転にはならないか。
土小屋の広い駐車場に到着し会長さんを見つけたら少し離れて車を停める。一晩中エンジンをかけてエアコンを効かせて寝るつもりなので、隣に停めたらエンジン音で迷惑をかけたらいけない。
「おいわさん、ビールやりましょう」と会長さんから声がかかるので近づいていくと500mlの缶ビールを渡してくれる。これだけ? おつまみは無いのかなと暗に請求するような態度を示すとおつまみになるお菓子を出してくれた。私が「土小屋でヒマだから星空を撮るつもりでいたのに三脚を忘れた」と言うと、予備の三脚が有るからと言って三脚を貸してくれた。貸してくれた三脚で星空写真に挑戦したけど、滅多に写さない星空写真は全滅。イヤ、全滅の理由は慣れない撮影と言うことではなく、ビールにしておこう(-_-;) もう車で寝よう。 助手席のシートを倒して寝ようとするがなかなか寝付けない。でも土小屋は車のテレビも映るしスマホでインターネットも出来る。なかなか寝付けない時にでも退屈することは無いのだ。 結局目を閉じて休んでいただけの状態から3時前に起きだして出発準備。出発準備と言っても何も大袈裟なことではない。車でエアコンを効かせた状態で横になっているときは、家でテレビを見るのと同じ服だったので、その上に防寒用のフリースと防風ヤッケを着たら準備完了。足首の防寒用にスパッツも付けていく。 3時過ぎに出発。会長さんの車の横を通ると準備をしている雰囲気は無い。と言うことはもう先に行っているんだろう。レストラン前の自販機で缶コーヒーを2本買い持参の小さな魔法瓶に入れる。入りきらなかった缶コーヒーを飲むとぬるい。標高が高くて電圧が低いんだろうか(-_-;) 登山口から石鎚に向かう登山道に入り懐中電灯で照らしながら快調に進む。
標高が上がり弥山の山頂が近づいてくると風が強くなる。防寒、防風対策は必須です。
山頂小屋付近にはもう何人もの人が立っている。そこから回り込んで御来光撮影ポイントを見ると当然のことながら私の入る隙間はない。並んだ三脚の後を歩いて行くと山行会の会長さんが居た。やはり早く出発すると三脚を立てることが出来たようだ。「遅いね」と言われてしまったが、「途中でいろいろ写していたので」と意味のない言い訳をする(-_-;)
御来光を見たら今度は墓場尾根の紅葉を見に行こうよう(-_-;) 続く |