秋のこの時期になると毎年のように石鎚の紅葉見物に行くのが恒例行事となっているが、今年は石鎚山頂付近の紅葉が異様に早く、もう紅葉のピークは過ぎたとネット上に書かれている。それは急いで行かねば。4日の日曜日は地元の自治会の行事が有るのでその前に行かねばならない。しかも土小屋で車中泊で行こうと思うので3日に石鎚の紅葉見物と言うことは前日の2日に出発しなければならない。おそるおそる妻にお伺いを立てると、当然のごとくご機嫌斜めであるが、今日のために家庭サービスをしているようなものなので、しぶしぶOKを出してくれた。

石鎚スカイラインのゲートが閉まる前に土小屋に到着しようと思えば4時に我が家を出れば良いのだが、石鎚に行く前に皿ヶ嶺の麓でちょっと花をチェックしてから行こうと思い、2時過ぎには我が家を出た。水の元に向かう道を走っていると皿ヶ嶺の常連さんの車とすれ違った。窓を開けて「今から石鎚に行って車中泊する」と言うと「Tさんも行くとか言っていたよ」と言われた。石鎚で会えるかな?

石鎚スカイラインに入り法定速度を守って脇見運転しまくりでのんびり走る。途中で石鎚が見える広い路肩に車を停めて石鎚を写す。

今日も、そして明日も天気予報は晴れ


デジカメ時計=16時31分

長尾尾根駐車場に入ろうとすると見覚えの有る人が歩いている。さくら山行会の会長さんではないか。話を聞くと会長さんも土小屋で車中泊して紅葉見物だと言う。考えることはみな同じですね。会長さんから土小屋でビールを飲みましょうと誘われる。え〜、ビール持参なの? 土小屋に車を停めたらもう運転しないんだから飲酒運転にはならないか。

長尾尾根駐車場から見た石鎚
最大ズーム
さらにトリミング

墓場尾根の岩の上に人が立っているのが分かる
御来光の滝

水量多そう

土小屋の広い駐車場に到着し会長さんを見つけたら少し離れて車を停める。一晩中エンジンをかけてエアコンを効かせて寝るつもりなので、隣に停めたらエンジン音で迷惑をかけたらいけない。

ビール飲むにはまだ早いので(-_-;) デジカメ持ってうろうろしよう


デジカメ時計=17時20分
左に小さく突き出ているのが大砲岩でその下の部分が墓場尾根
白石小屋への階段を上がって夕日を写す
瓶ヶ森にはまだ太陽が当たって明るい


デジカメ時計=17時39分
瓶ヶ森を写すためには公衆トイレの横に行かなければならない。その往復の間に日の入りを見逃してしまった(-_-;)
これはもう日が沈んだあとの写真
こんな感じの日没後


デジカメ時計=18時16分

「おいわさん、ビールやりましょう」と会長さんから声がかかるので近づいていくと500mlの缶ビールを渡してくれる。これだけ? おつまみは無いのかなと暗に請求するような態度を示すとおつまみになるお菓子を出してくれた。私が「土小屋でヒマだから星空を撮るつもりでいたのに三脚を忘れた」と言うと、予備の三脚が有るからと言って三脚を貸してくれた。貸してくれた三脚で星空写真に挑戦したけど、滅多に写さない星空写真は全滅。イヤ、全滅の理由は慣れない撮影と言うことではなく、ビールにしておこう(-_-;) もう車で寝よう。

助手席のシートを倒して寝ようとするがなかなか寝付けない。でも土小屋は車のテレビも映るしスマホでインターネットも出来る。なかなか寝付けない時にでも退屈することは無いのだ。

結局目を閉じて休んでいただけの状態から3時前に起きだして出発準備。出発準備と言っても何も大袈裟なことではない。車でエアコンを効かせた状態で横になっているときは、家でテレビを見るのと同じ服だったので、その上に防寒用のフリースと防風ヤッケを着たら準備完了。足首の防寒用にスパッツも付けていく。

3時過ぎに出発。会長さんの車の横を通ると準備をしている雰囲気は無い。と言うことはもう先に行っているんだろう。レストラン前の自販機で缶コーヒーを2本買い持参の小さな魔法瓶に入れる。入りきらなかった缶コーヒーを飲むとぬるい。標高が高くて電圧が低いんだろうか(-_-;)

登山口から石鎚に向かう登山道に入り懐中電灯で照らしながら快調に進む。

第2ベンチで小休止。さっき買って魔法瓶に入れたぬるいコーヒーを飲む。


デジカメ時計=3時51分
近くの岩にデジカメを立てかけて夜空を写す。私の知る唯一の星座のオリオン座がバッチリと写っている。
東稜分岐で小休止。私を追い越して行った単独男性も休んでいる。


デジカメ時計=4時17分
鳥居に到着


デジカメ時計=4時51分

標高が上がり弥山の山頂が近づいてくると風が強くなる。防寒、防風対策は必須です。

稜線に出たところでデジカメを岩の上に置いて松山、東温方面の明かりを写す


デジカメ時計=5時26分

山頂小屋付近にはもう何人もの人が立っている。そこから回り込んで御来光撮影ポイントを見ると当然のことながら私の入る隙間はない。並んだ三脚の後を歩いて行くと山行会の会長さんが居た。やはり早く出発すると三脚を立てることが出来たようだ。「遅いね」と言われてしまったが、「途中でいろいろ写していたので」と意味のない言い訳をする(-_-;)

カメラマンとは別の特等席が空いていたのでそこに行って写した最初の写真


デジカメ時計=5時29分
私が立っているここは一段下がった狭い場所。三脚が辛うじて立てられるぐらいのスペースしか無いが、幸か不幸か三脚持ってないのでそんなに窮屈でもない。

そこからカメラマンの列を写してみた
目の前にはドウダンツツジの紅葉が有り、まだ日の出前の薄明かりでも赤く色づいているのが分かる。

これを前景に写したかったのでこの狭い場所を特等席だと表現した。
三脚を立てて御来光を待つカメラマンはその時が来るまでじっと待っている。その静寂の空間の中、私の露出を変えながらの連写音がひびく(-_-;)
少し顔を出した


デジカメ時計=5時59分
目の前のドウダンツツジが真っ赤なのが救いです
そろそろ御来光ショーは終わりです
神社の前に大勢いるのは山頂小屋に宿泊していた登山者が朝の神社のお務めに参加しているためですね


デジカメ時計=6時24分
西ノ冠岳がスッポリと石鎚の影に入っている

御来光を見たら今度は墓場尾根の紅葉を見に行こうよう(-_-;)


     続く




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