トンネル横の林道に車を停めて歩き出す。

歩き出してすぐにSさんが「おいわさん、これがウシハコベ」と言う。えええ??? 私が見たウシハコベと全然大きさが違う。これはかなり大きい。しかし、私もウシハコベの花の特徴を見たうえでウシハコベと書いているので間違いではないと思う。残念ながらこの大きな個体には花はついてなかった。
14日にはまだ蕾だったオオキヌタソウが咲いている
ハナビゼリ


ハナビゼリはレアな植物のようで、googleで検索すると、私のレポートが結構上位にヒットする。まだ花を見たことが無いので今年は絶対に見ようと思っている。
何か月か前までは工事用車両が走っていたから林道はきれいに整備されている。最近は工事も終わって車両が通ることも無いので観察会をするには絶好の場所だ。雨天でも傘を差して歩ける。
上の写真でSさんが見ようとしていたもの。

おいわさん、これ撮っといてと言われたけど、こんな写りでした。すみません(-_-;)
今度はチャルメルソウを何本か引っこ抜いてマクロで写してと言う。チャルメルソウかシコクチャルメルソウか中の種子で見分けるらしい。しかし老眼の肉眼では中の種子が見えないので、適当にレンズを近づけて写すが、ちゃんと写っているだろうか?


何枚か写した中で、比較的まともな写真がこの2枚。これでチャルメルソウなのかシコクチャルメルソウなのか判定できるか不安。
レポート作成時にシコクチャルメルソウで検索していたら『国立科学博物館植物研究部・筑波実験植物園』の論文にヒットした。その論文には下記の記述が有る。これを見る限りでは種子を取り出して写さないとダメのような気がする。老眼では見えない種子をどうやって取り出す(-_-;)

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シコクチャルメルソウの種子
種子は熟しても茶色く,うね状の隆起の上に乳頭状の突起が散生する
チャルメルソウの種子
うね状の隆起があるが,突起は無い
ミヤマクマワラビ
今日も活躍した単語カード
ミヤマクマワラビ

胞子嚢をトリミングして拡大した写真を紹介したいが残念ながらぶれまくっていてトリミングできない。左手でミヤマクマワラビを持ち、右手でデジカメを持って写しているので、どうしてもぶれやすい。
見たことあるけど名前が思い出せない。見たこと有るからレポート作成時に思い出せばいいと思って単語カード使ってなかった。
ソバナ
ミヤマタニソバ


この独特の形状が面白い
コゴメウツギ
ミヤマノダケ
クマワラビ
先の細い部分だけに胞子嚢が付くのがクマワラビの特徴
ツヤナシイノデ
ヒメウツギはまだきれいに咲いている
ツクバネウツギ

このツクバネウツギは黄色っぽいのでそれをSさんに言うと、白から黄色はツクバネウツギだろうと言われた。そう言えば以前ココに白いソバナが有るので「あれはシロバナソバナですか?」と聞いたら「おいわさんがそう思い込みたいならシロバナソバナで良いんじゃない?」みたいに言われたし、色の変異が有るのは当たり前なので色の違いを気にしたことが無いと言われたことを思い出した。
ユキノシタ

先週東温市民ハイキングで井内の棚田の間を歩いたとき、石垣にユキノシタが満開だったが、ここはまだ蕾も出ていない
カンスゲ
ヒメウツギ
イヌワラビ


もっと近くで写したのに、まともに写ってなかった(-_-;)
???
???


単語カード活用してない
トリミング
目の前の岩を這う小さいツル性の植物は何ですかと聞くとイワガラミだと言われた。そう言われれば確かにイワガラミだ。
おいわさん、これはまだ植物図鑑に載ってないよと言われたのがこのオオクマヤナギ。ツル性植物なのにヤナギの文字が入っているのが不思議だ。

花期は7〜8月となっているのでまた花を見に来ないと。でも自力で見つけることが出来るかな?
ツル性植物だと分かる写真を
オオクマヤナギの葉の裏側。葉脈がスッキリしている。
これがアカシデだと言われた。私は初めて見た。葉が小さい印象。

これも植物図鑑に無いと思うよと言われたが、レポート作成時に確認したら、提供された写真を使って既に図鑑にはアップしていた。
アカシデの葉の裏
タムシバの葉がどこに有るかな?と花が咲いていた辺りを探していたSさんが、リョウブの陰に見えるのがタムシバの葉みたいだと言う
上の写真のトリミング

ネットで見たタムシバの葉に似ている。これで覚えたからまた今度は一人で行ったときにもっとスッキリと葉の写真を写してこなくちゃ。問題は一人で来て見つけることが出来るかということ(-_-;)
ここのオオミヤマガマズミはもう咲いている
「これがミズメ。誰かナイフ持っている?」とSさんが言うので私の肥後の守を渡すと樹皮を剥いでみんなに匂いを嗅いでと言う。サロメチールの匂いがすると言うのだ。確かに湿布薬の匂いだ。


一人で行ったときにどれがミズメか分からない。ミズメの樹皮の特徴を知らないのだ。でも素人目には桜に似た横方向の模様が有る。この模様を見たらミズメだと思えば良いのか。
ミズメの葉。平行した葉脈がきれいでカバノキ科の特徴が見える。

サクラに似た模様の樹皮でなおかつこんな葉っぱならミズメと言うことになる。でも一人で来た時にすぐに分かるかな?
林道工事前の終点に来たが、延伸された林道もこの先ですぐに終わるからそこまで行こうということになったみたいだ。
これだけの岩を削りながら道をつけたけど、その用途は?
歩いて来た方向を振り返る
ここで林道は終わっている。向こうに行ってみたが林道調査用と思える踏み跡と赤いテープ(杭?)がいくつか山中に見えた。


デジカメ時計=9時50分
林道探検が終わったらもと来た道を戻ります
キハダ
キハダの樹皮
おいわさん、またナイフ貸してと言われ、渡すと樹皮を少し切り抜いて、中が黄色でキハダなんだ、みたいなことを言う。私が「樹皮を剥いだら黄色っぽい木は普通に有るような気がしますが・・・」と無知なことを言うと、あんな黄色ではない。これは本当に黄色なんだと言う。
上の写真のトリミング


おー、確かに黄色らしい黄色だ。なんとなく黄色に見えると言うような淡い黄色ではない。


ちなみにこのキハダも植物図鑑にはまだ入れてないと思ったが、去年の9月に提供された葉っぱだけの写真を掲載していた。これでキハダの特徴が分かる写真を掲載できる。
このヤマアジサイは葉が細いな
コツクバネウツギ
この時期タニギキョウは多い
マルバアオダモ
???
クルマムグラ

前を歩く s さんのグループに声をかけて茎を触らせ、クルマムグラとオククルマムグラのうんちくを語る(-_-;)
マルバコンロンソウの実
アカショウマに蕾が付いている
???


なんで写したのか思い出せない(-_-;)

何か言われて写したのか、自分で適当に目についたものを写したのか?
シモツケソウ
見たことないほど大きなサイズのスミレの葉っぱ。本当にスミレかな?
これはシダを知らない人でも覚えやすいジュウモンジシダと言われた
林道の終点が見えてきた。おじさんが長いロープを肩にかけているのが見える。一体何をしているんだろう?
ミツバチの巣箱の入れ替えに来たとのこと
わお、あんなところに巣箱が!!!
近くに見えたヒメコウゾ
上の写真のトリミング

奥の毛むくじゃらの方が雌花で手前が雄花らしい。と言うことは手前の雄花は間もなく捨てられる運命なんだな(-_-;)

今度は車を風穴に移動する。


     続く




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