今日は皿ヶ嶺でのスゲ観察会2日目である。一昨日も観察会の下見を口実に皿ヶ嶺を歩いているので、これで3日連続で皿ヶ嶺を歩くことになる。そろそろ私のレポートを見に来る人も退屈で欠伸をするころだろう(-_-;)

実は3日連続の山歩きはさすがに許してくれないだろうと思ってSさんには今日の参加は確約してなかった。しかし一応お許しが出たのでSさんに8時に畑野川の登山口で待ってますとショートメールを入れた。畑野川に行く理由は、畑野川登山道の途中から山頂に向かう途中の沢で見たスゲがオタルスゲかどうか専門家に見てもらうと言っていたからである。

昨日は集合時間が11時だったし、それまでは雨が降ってなかったので下の方をうろうろ散策してから集合場所に向かったが、今日は朝から雨なので途中の散策もなしに真っすぐ畑野川登山口に向かう。8時前に到着したらまだSさんは到着していない。それまでに出発準備。今日は合羽の上下を着る。昨日は上だけを着ていたら観察会が終わるころにはズボンもかなり濡れていたのだ。

何かないかとさがしていたら良いものを見つけた。サルナシの蕾だ。また今度花が咲いたころに見に来よう。

今日は朝から雨なので防水コンデジだけ使うつもり

サルナシを写しているとSさんの車がやってきた。もちろん助手席にはMさんが座っている。今日の段取りは風穴から竜神平に上がって畑野川登山口に降りるということで、まずはSさんの車で風穴に移動する。そうそう、朝一番にMさんが「昨日コジュズスゲと言ったのはタマツリスゲでした」と言われた。宿に持ち帰った標本を再確認していたんだろうな。

風穴の登山口のすぐ近くに車を停めた
Mさんを風穴に案内する。ヒマラヤのケシが5輪に増えている。
ヒマラヤのケシの花を見たら竜神平に向かって出発。さっそくチャイトスゲを写す。
クロウメモドキだと言われた。風穴から竜神平に向かう登山道はもう何回も歩いているけど、この木に花が咲くのを見たことないような?
この大きなシダはイヌガンソクだと言われた
これはミヤマクマワラビ
ミヤマクマワラビの胞子嚢
これもチャイトスゲかな?

昨日聞いたスゲはもう単語カードを使ってない
単語カード使ってないから思い出せない。何スゲだったっけ?
やっぱりチャイトスゲ?

穂先が茶色でチャイロスゲだと思った。ただし正確に見ようと思えば、根っこから引き抜いて根元を含む全体を見ないと難しいらしい。
これはまた別のスゲ。イトスゲで合ってるかな?

正確に覚えてないと観察会にならんじゃないかと叱られそう
上のスゲの穂先
???

現場では名前を聞いているんだけど思い出せない
Sさんが「これはクサギだ。匂いを嗅いでみて」と言われたけど特に感じない。でも隣のMさんは触ってないのに匂うと言う。
特に意味も無く葉の裏を写す
これ写しといてみたいに言われた。何かと思ったらシコクカッコソウの実だ。
クロイチゴ
ヒメジュズスゲ
ヒメジュズスゲ
上の写真のトリミング

ヒメジュズスゲと見極めたポイントは何かとも聞くことも無くただひたすら実を写す(-_-;)
ミツバテンナンショウ
ベンチ横のシロドウダン
シロドウダン
ベンチに先ほどのヒメジュズスゲの標本を置いて写す
ヒメジュズスゲ
ヒメジュズスゲ
ベンチ横のヤマボウシ
ベンチ横のタンナサワフタギ
元バルタン星人
バライチゴ
シラコスゲ

向こうに水の流れが見えるが、これはMさんの指示でわざわざシラコスゲの生育環境が分かるように写したのである
シラコスゲ
お気に入りのブナ林

私は基本的に雨の日は歩かない主義なので、こんな雰囲気の写真を撮るのは初めてかも
オモゴテンナンショウ 二段構え(-_-;)
イトスゲ
ノリウツギ
ヤマシグレ
森のフラダンサーは私が3日連続で皿ヶ嶺に来たのを知っているので「お疲れさま」と言ってくれるが、内心では「アホチャウ?」と思っているのに違いない(-_-;)
ヒナスゲ(雄株)

ヒナスゲは雌雄異株とのこと
ヒナスゲ(雄株)
ヒナスゲ(雌株)
ヒナスゲ(雌株)
ヒナスゲ(雌株)
これもMさんの指示で雄株と雌株がある環境を写しておく。でもどっちがどっちだったか(-_-;)
ギンリョウソウ

よだれが落ちそう(-_-;)
Mさんは、何かスゲを見つけるといつも我々よりも遅れてついてくる。詳しく観察するから遅れてくるのかと思っていたが、Mさんの話を聞いて遅れる理由が分かった。

スゲの生育環境も写したいので目的のスゲの近くに我々がいたら写真の邪魔になるのである。だから我々が離れるのを待ってスゲと周囲の生育環境の写真を撮っていたそうだ。それなら最初から「あんたたち、邪魔だからさっさとあっち行って」と遠慮なく言ってくれたら良かったのに。そんなことで気分を害する我々じゃないんだから。
しゃがみこんで何かを写しているSさん
タガネソウ
タガネソウ
コツクバネウツギ
登山道から外れてヤマナシを見に行く。もっと正確に書くとキジ打ちのついでにヤマナシを見る(-_-;)
カマツカが満開状態だった
何スゲだったっけ?

今日初めて見る新種ではない。新種だったら単語カードが登場している。そのうち他の写真と見比べて気付くだろう。
これはカサスゲ
竜神平に到着
Sさんをこのツクバネソウに案内する。首が無く、なおかつ葉が5枚で珍しいのだ。

この前のレポートにも書いたけど、この首の無いツクバネソウは○○ツクバネソウとしてネット上では通用している。しかし植物図鑑作成に際してSさんから受け取っている日本産全植物リストにはその名前は登録されてない。
竜神平を別の角度から写す
茶色いのはワラビだ。皿ヶ嶺の常連さんによれば数日前の冷え込みでやられたらしい。
ハンカイソウもその冷え込みでいたんでいる
コバギボウシは緑色で見た目はきれいだ。茶色に変色することもなく傷んで無いように見える。
ゴウソはちょっと時期が遅かったか。もう茶色になっているが、これは冷え込みとは関係ないだろう。
ゴウソ
愛大小屋方面
まだ少し緑色が残っているゴウソ
アカバナの群生地を見に行く。アカバナを見に行くルートもきれいにササが刈られて歩きやすくなっている。
アカバナ


イグサのイ
カサスゲ
ほぼ中央を左右に横切るのはカサスゲの群生。その向こうの少し高くなっている所に生えているササはミヤコザサと思う。手前のササはイブキザサ。イブキザサは葉の裏を触って確認したが、カサスゲの向こうのササは確認してないのでミヤコザサと言う確証は無い。

カサスゲは湿地帯に生えるのであの下は水が流れている。

乾燥地にササ、湿地にカサスゲと棲み分けの分かりやすい場所だ。
ネコヤナギは雌雄異株であることを最近知った。今日はどっちが雄でどっちが雌か決着を付けよう。

ちなみに左の背の高いネコヤナギは黄色の花が咲いていた。それ以外の集団は白い花が咲いていた。
右手の葉の色の薄いネコヤナギが雌のようだ
そして左の背の高いのが雄だと決定
その決定的理由は雌と判断した枝に実がついている

イヤ、実がついているから雌だと思ったのだ

これでネコヤナギの雌雄異株はどっちがどっちと思っていたのが解決した
私がネコヤナギの決着をつけるのを待っているSさんとMさん
マユミの花
クサイ
クサイ
ツクシミノボロスゲ


これは教えられなくても分かるようになってきた
ツクシミノボロスゲ

お昼になったことだし、愛大小屋に入って弁当にしよう。



    続く





inserted by FC2 system