無人の愛大小屋でコンビニのおにぎりを食べたら今日の後半がスタート。まずは山頂に行き十字峠経由でまた竜神平に戻り、最後は畑野川に降りるコースだ。

メアオスゲ
メアオスゲ


何を見てメアオスゲと判断したのか理由を聞くことも無く目の前の実をひたすら写す。オートフォーカスのコンデジで空中に細く伸びているものを写すのは難しいので、何度もトライ。これはなんとか見られる写真だけど、何度もトライして結局まともな写真が撮れなかったスゲはいくつも有る。また天気の良い日に再トライしたいけど、問題は一人で来て見つけることが出来るだろうかと言うこと。
メアオスゲ

根元を写していると言うことは、根元のアレを写してねと言われたはずなんだがピントがイマイチ
メアオスゲ
今日はオオミヤマガマズミのピークの日なんだろうか。あちこちで満開のきれいなオオミヤマガマズミの花を見た。
これは何だったけ? 現場では名前を言われていたんだが忘れた。レポート作成時にネットで検索してマンネンスギに決定。

おいわさん、これ写しといてと言われてこの樹皮を写す。タンナサワフタギだと言われた。でもベンチ横の定点観測しているタンナサワフタギはこんな樹皮じゃなかったような気がする。生えている場所によって、あるいは樹木の年齢によって樹皮の模様も変わってくるのかな?
ブナの樹皮。今日は雨で濡れている状態。
アズマスゲ
アズマスゲ


多分真ん中の赤いものがポイント
アズマスゲの葉。毛深いのが分かる。でもそれはパソコン画面で分かることなのだ。現場では全然気づいてない。
ここでもイワヤスゲを見つけた
イワヤスゲ

イワヤスゲと判断した理由を聞くことも無く目の前の実を写すのだ。理由はネットで検索して調べよう。
雨はやまないが防水コンデジなので安心して見上げて写す
サナギスゲ
サナギスゲ
単語カードなしで写しているのでこれはスゲではないのだろう。イネ科かな?
肝心の部分にピントが合ってないけど雰囲気の分かる写真はこれしか無い
カンサイスノキだと言われたと思う。カンサイスノキで合っているなら植物図鑑にはまだ入れてない。
ツルギミツバツツジ? トサノミツバツツジ?
森のペアダンサーの踊りを審査するSさん


私の後ろにいるMさんにこれを「森のペアダンサー」と名付けた理由を説明すると「あ〜、分かる」と言われた。
木の股に咲くクロフネサイシン
Exif情報ではシャッター速度は1/8秒。普通なら間違いなく手ぶれするけど、小さなコンデジなので木の股に置いて写しているから手ブレはしてないと思う。
そのクロフネサイシンを反対側に回って写す
山頂に到着。誰も居ない。上がる途中で3人組に追い越されたが居ないということは十字峠方面に降りて行ったのかな?
山頂ではアキグミの花が満開だ。私は初めて見るアキグミの花。これまでも見ていたはずなんだけど全然意識してないので記憶に残ってないだけなんだと思う。
コバノガマズミ
この前の二人観察会でも気になっていた葉っぱ。今日はこれを見てニガイチゴだろうと言う。これも植物図鑑の新ネタになる。

ネットでニガイチゴを調べるともう花の時期は終わっているようだ。なんでこんなに新芽ばかりが目立つんだろう?
ツルウメモドキ
ウメモドキの蕾が大きくなっている
これはトゲアザミだろうと言われた
確かにノアザミとは花も葉も違う感じがする
トゲアザミの蕾の状態で周囲の模様がノアザミとは違うように見える。「全然違う」と自信を持って書けるまでには至ってないが。
山頂標識背後にもタンナサワフタギ
アキグミを何度でも
山頂のヤマナシ
私が山頂周辺のものをあれこれ写している間もMさんは足元のスゲの確認作業をしていたが、「ヒメスゲが有る」と嬉しそうな声を上げた
愛媛だからヒメスゲである(嘘です)


これを見つけたMさんが嬉しがった理由が分かった。このスゲは別に希少種というわけではなくて全国に分布しているらしい。ただし生育する場所(緯度?)と標高に強い相関関係が有ることが分かっていて、愛媛に有るなら標高1000m以上の場所だろうと予測していたら、その通りの場所で見つけたので嬉しかったらしい。
ヒメスゲ


昨日の林道歩きで見つけたイワヤスゲ、そして今日の山頂で見つけたヒメスゲ、この2種類のスゲを見たことが、今回はるばる海を越えて皿ヶ嶺にやって来た成果のようだ。

イワヤスゲ、ヒメスゲ以外のスゲは淡々と事務的に「これは○○スゲです」と説明していたが、この2種類のスゲに関しては見つけたときの声が違っていたのだ。
ヒメスゲ


上の写真と同じじゃんと思うでしょう?
違います。先端の雄花が写っています。雄花と言う表現もあまり良くないようだが、専門用語を使うほどにスゲを知っているわけでもないので言葉に困る。植物図鑑に図鑑用語のページを作らないとと思い始めた。
今の温度は16、5度

雨合羽を上下着ているので寒くは無い
そろそろ出発しましょうか

ヤマツツジ
アキノタムラソウ
十字峠

山頂からここまでスゲなし。ここから竜神平に向かう。
今日はオオミヤマガマズミデーだな。本当に満開の花があちこちにある。
シロドウダンも丁度いい時期?
ヒナスゲの雌

これしか写真が無いと言うことは、何枚も撮ったけどこれ以外の写真は全滅だったと言うことである(-_-;)


オートフォーカスのコンデジでスゲの先っちょを写すのは難しいのだ
竜神平に戻って来た

休むことなく最後の目的地に向かう 

最後の目的地とは畑野川登山道から少し入った沢に生えているオタルスゲと同定したスゲが有る場所。オタルスゲで間違いないかどうか専門家に見てもらうのである。

その場所に到着してまず写すのはヤブデマリ
これが問題のオタルスゲと呼んだスゲ
オタルスゲかな?
このスゲを見てMさんは「タニガワスゲまたはヤマアゼスゲだろう」と言う。
スゲの穂先

穂先と言う言葉も専門用語ではないので、今後は勉強して専門用語で説明できるようにしなくちゃ
そしてMさんの最終結論はタニガワスゲ
タニガワスゲと判断した根拠はこの写真の中にあるらしい。ただしMさんはルーペで見ていたので、もっと細かくみていたのだ。
上の写真は手ぶれしないように工夫したお気に入り自作道具を使った。ついでに葉っぱも写そう
葉を撫でるとザラザラした感じだったが、この白い部分がザラザラの元かな?
トリミング
タニガワスゲと判断した決定的理由がこれだと自作道具に乗せてくれたので写す
トリミング

クチバシがどうのこうのと言っていたがワカラン(-_-;)

とにかくこの写真にタニガワスゲと判断した決定的な理由が写っているらしいのでネットで探して勉強します
タニガワスゲの周囲はオタカラコウが群生している
この場所最後にヤブデマリ
ノギランに蕾が出来ている
ヒメゴウソ


ヒメゴウソもまだ植物図鑑には入ってない新ネタだ

畑野川登山口に戻って来た。これで2日間に渡ったスゲ観察会は終了。ここに停めている私の車に2人を乗せて風穴に向かう。風穴に到着してSさんの車に二人が乗り込む時に私のわがままが爆発する。

実は水の元よりもずっと下のお気に入りポイントで写したスゲの写真を見て「それはジュズスゲだ」とSさんから指摘されていた。しかし今日はスゲの専門家が来ているのである。専門家に間違いなくジュズスゲだと言ってもらいたいのだ。それで二人をジュズスゲポイントに案内する。帰りの高速バスの時間を気にし始めたMさんには「帰り道なのですぐです」と声をかける。

そしてジュズスゲポイントに二人を案内する
Mさんはこれはジュズスゲで間違いないですと言う。これで安心して眠れる(オイオイ)

これで本当にスゲ観察会は終わった。2日間お世話になりました。有難うございました。ついでに3日連続の山歩きを許してくれた妻にお礼は・・・言わない(-_-;)

図鑑にまだ入ってないスゲをいろいろ見ることが出来て良かったけど、ふりかえれば図鑑作成に関してはいろいろ不満が残る。
1、○○スゲですと判断された根拠、理由を説明される時が有ったが全然覚えてない
2、そのスゲの特徴を説明されることも有ったがこれも覚えてない
3、覚えてない理由はオートフォーカスのコンデジで小さなものを写すのに悪戦苦闘していたから
4、しかもせっかく写した貴重な写真の写りが悪くて不満

結局は天気の良い日にもう一度復習にいかないといけないと言うことになるが、一人で行った場合は目的のスゲを見つけることが出来ない可能性が高い。
またスゲ観察会が有れば良いんだが、むやみやたらに観察会を実施しても意味がない。実施する時期が大事らしい。今回専門家を招待するに際して、スゲの特徴が分かる時期と言うことで梅雨に入るか入らないかという時期を選んだとSさんは言っていた。

結論として植物図鑑ネタは今回の観察会で一挙に増えるけど、内容は乏しい(-_-;)
あっ、とりあえず急いでオタルスゲをタニガワスゲに修正しなくちゃいけない。これは最優先でやろう。それ以外のスゲが図鑑に入るのはもう少し先の話ですね。


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6月4日確認分 6月5日確認分 4日/5日合計分
アブラシバ
イトスゲ
イワヤスゲ
カンスゲ
ケスゲ
サナギスゲ
タマツリスゲ
チャイトスゲ
テキリスゲ
ヒゴクサ
ヒメカンスゲ
ベニイトスゲ
マスクサ

















アズマスゲ
イトスゲ
イワヤスゲ
カサスゲ
ゴウソ
サナギスゲ
ジュズスゲ
シラコスゲ
タガネソウ
タニガワスゲ
チャイトスゲ
ツクシミノボロスゲ
ヒナスゲ
ヒメゴウソ
ヒメジュズスゲ
ヒメスゲ
メアオスゲ












6月4日と5日の2日間で下記のスゲを確認
皿ヶ嶺の植物図鑑に掲載済み・・・12種
              未掲載・・・14種
              合計・・・・・26種
  名前 6/5時点での図鑑掲載
 1 アズマスゲ
 2 アブラシバ
 3 イトスゲ
 4 イワヤスゲ
 5 カサスゲ
 6 カンスゲ
 7 ケスゲ
 8 ゴウソ
 9 サナギスゲ
 10 ジュズスゲ
 11 シラコスゲ
 12 タガネソウ
 13 タニガワスゲ
 14 タマツリスゲ
 15 チャイトスゲ
 16 ツクシミノボロスゲ
 17 テキリスゲ
 18 ヒゴクサ
 19 ヒナスゲ
 20 ヒメカンスゲ
 21 ヒメゴウソ
 22 ヒメジュズスゲ
 23 ヒメスゲ
 24 ベニイトスゲ
 25 マスクサ
 26 メアオスゲ



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