昨日携帯にメールが入り誰からのメールかと思ったら観察会主宰者のSさんからだった。内容は「突然だが明日皿ヶ嶺に行ける人は一緒に歩きましょう」という案内メールだった。Sさんと一緒に歩くと言うことは自動的に観察会と言うことになるのですぐに「多分行けると思います」と返信した。その後特に紆余曲折も無かったので夕方になって「明日はよろしくお願いします」と再度メール返信する。

集合が8時に水の元になっていたので早めに家を出て下の方のチェックポイントをうろうろし、車に戻ろうとすると昔乙女が「おいわさんですか?」と声をかけてきた。そうだよと答えると「これからどこ行くんですか?」とさらに聞いて来たので「観察会に行く」と答える。すると「私も観察会に行きたい」と言う。じゃ、水の元に集合だから付いて来なさいと先に出発。

水の元に車を停めてすでに集まっているメンバーの方に歩いて行く。今日はSさんとさっきの飛び入りの昔乙女を含めて総勢5人での観察会のようだ。

水の元の避難小屋前の羽状複葉の木が何なのか気になっていたのでSさんに質問する。するとキハダではないかなと言う。キハダなら樹皮を削ったら黄色が見えるから表面を削ってみてと言う。


デジカメ時計=7時51分
花が咲いている
上の写真のトリミング


言われた通り樹皮を削ったら黄色が見えたのに写真を撮り忘れた。ここに戻って来た時に忘れずに撮ろう。
確か2年前の一番最初の観察会の時にこれはエゾノギシギシだとの説明が有った。しかしスイバと見分けがつかないために定点観測写真が撮りやすい場所に有るにもかかわらず、その後の追加写真が無い。今日あたらめて聞いてみるとやはりエゾノギシギシで良いとのこと。
スイバとの簡単な見分け方の説明が有ったが、それがよく理解できずに訳の分からん写真を撮る(-_-;)


植物に詳しい人が見たらこの写真だけで明らかにスイバじゃないやんと言うかも知れないが、私はこの時点ではまだ分かってない。
私のレポートに出てくるセントウソウはここで写していますと説明する
イネ科の植物。名前をすぐに忘れる。
ウバユリ
ナルコユリ
これも解説を聞いているのに名前を思い出せない
その本体部分なんだけど、わけのワカラン写真だ。こんな植物を図鑑用に写そうと思えば1本引き抜いて新聞紙などの上に置いて写さないとダメだ。
これはヒメヨツバムグラですかと尋ねると、Sさんもこの4枚葉のムグラ系は盲点だったようでよくワカランとのこと。あらためて確認するとのことなので、指摘が来るまでは私の独断でヒメヨツバムグラで押し通すことにする。

ところでヨツバムグラはすでに図鑑に入れているが、このヒメヨツバムグラとの違いを見ようと思って自分のヨツバムグラのページを見るとヒメヨツバムグラに見えてきた。4枚葉の輪生だからヨツバムグラだろうと単純に考えて図鑑に入れたみたいだ。と言うことで正しいヨツバムグラはまだ皿ヶ嶺の植物図鑑に無い可能性が高い。
オオキツネノカミソリの葉はこの時期には朽ち始めるようだ
ヤブニンジン
コンロンソウの実
ここでSさんが衝撃的な発言をする

皿ヶ嶺のチャルメルソウは全部オオチャルメルソウだ!

過去の私のレポート全てを否定する発言である。正しい方向に変更するのは何も問題は無いがその手間が(-_-;)
とりあえず過去のレポートはそのままで植物図鑑だけ訂正しよう。
オオチャルメルソウだとする根拠は葉の形状。細長いのがオオチャルメルソウで皿ヶ嶺の個体はそれに該当するらしい。
???
今日は観察会なので久しぶりに単語カードを用意してきている
ミゾイチゴツナギ


ミゾイチゴツナギはまだ図鑑に入れてない新ネタだ
上の写真のトリミング


イネ科なのでイネとよく似た実だ
オオチャルメルソウの種子を写しといてと言われる
コンデジで精いっぱいのクローズアップ

乳頭がどうのこうのと言われたが、どれが乳頭?


ちなみに「チャルメルソウ 乳頭」の2つのキーワードでググると去年の私の観察会レポートにヒットした。去年も同じ説明を聞いていたことになるが完璧に忘れている(-_-;)
ヤマシャクヤクの実
ルイヨウボタンの実
この長く伸びた茎が何なのか分からなかったので尋ねると「ラショウモンカズラ。花が終わった後は茎を長く伸ばすんだ。だからカズラの名前がついている」と言われ、それを聞いた参加者全員が一斉に「あ〜」と声を出した。もちろん私もだ。

「あーワカラン」ではなく「あー、なるほど、そういうことか」と納得の声である。みんなラショウモンカズラは知っていてもその名前の由来までは知らなかったのでここで初めて知ったことになる。今日の観察会最大の成果かも?
これもラショウモンカズラ

確かにカズラのごとく長く伸びている。これは植物図鑑用に良い写真が撮れた。
オオチャルメルソウの写しやすそうな種子を見つけたら写す
上の写真のトリミング
ハシリドコロ
このカズラは長い

カキドオシと同じだね。カキドオシも花が終わった後に茎を長く伸ばしている。
単語カード使ってないので思い出せない
???
ユキザサの実に注目して写す
全体の形が分かるように写してよと言われて全景を写す
???
シロバナエンレイソウの実
ヤマアイの実
トチバニンジン
キバナアキギリ
キヨタキシダ
タニギキョウ


花が終わって萎んだ状態?
蕾ではないな
ヒメウワバミソウの雄花

ヒメウワバミソウは雌雄異株だが、雄花と雌花が並んでいるのを見たことない。雄花が終わってから雌花が出てくるのが不思議だ。時期がずれていたら受粉出来ないと素人は思ってしまう。でも花期がずれていても受粉できる何か工夫が有るんだろうな。
シコクナベワリ
スッキリとは写ってないが6月上旬でも花が残っている証拠写真が撮れた
登山道から外れてこんなところを歩いています。でもすぐ下に登山道が見える斜面を歩いています。
葉が一枚でこれは何だということになったが、その場では結局はアオテンナンショウだろうと言うことで決着がついた。
上の写真のトリミング

アオテンナンショウと言われたが、まだなんとなく納得してない私は家に帰って写真をチェックしているとこの葉の鋸歯が気になった。私が過去に写したアオテンナンショウの写真にはこんな鋸歯が見当たらない。

テンナンショウで検索すると必ずヒットする萩生の森さんの解説ページではアオテンナンショウについて下記の説明が書いてある。

『茎葉は普通2個、または1個。小葉は鳥足状に7〜11枚。小葉の先端も細長く細る。 葉の縁は鋸歯があることが多い。』


これを見てやはりこれはアオテンナンショウだと納得することにした。
ミヤマハハソ
オモゴテンナンショウ
???


せっかく持って行った単語カードを活用してない
エイザンスミレの夏葉


さっきのラショウモンカズラと同じく花が終わってからの葉の変化が大きい
このスッキリとした葉は何ですかと聞くとミツマタだと言われた。え〜??? 全然三股じゃないけど???
すぐ近くに分かりやすいミツマタが有った。これなら誰もがミツマタだと納得する。
ミツマタに実が出来ている。ミツマタの実を初めて見た。近づいてよく見るとコショウノキの実とそっくりだ。同じジンチョウゲ科の植物だからかな。
これは疑いも無くアオテンナンショウ
ヒゴクサ
ヒゴクサ
アカショウマ
ようやく二本立ちのフタリシズカを見つけた。ここに来るまでに見たフタリシズカはどれも花が一本でフタリシズカの写真にふさわしくないと思って写さなかった。
クサギ


匂いを嗅いでみてとちぎった葉っぱを渡されて嗅いでみたが、そんな不快に思うほどの匂いではないと思った。
ミツバテンナンショウ
サワギク
斜面に大きなタラノキ。誰も新芽を採らなかったんだな。逆にこんなに大きくなったら新芽を採るのは無理だ。
ミヤマムグラ
キヨタキシダ
ヤマイヌワラビ
オオバギボウシ
林道に出会ってドライブスルーショウジョウバカマ
上の写真のトリミング
ハナニガナ
???


ツル性だからマタタビかサルナシ?
ミミナグサ


背景の灰色は側溝のコンクリート。今は風穴の広場に向かうアスファルト道路を歩いている。
イブキヌカボ


レポート作成時に気が付いた。イブキヌカボもまだ図鑑に無い新ネタだ。
イブキヌカボ
上の写真のトリミング
駐車場入り口のナワシロイチゴが咲いている
ようやく風穴に到着


デジカメ時計=10時7分


水の元出発が8時前だから、ここに来るのに2時間以上かかったことになる。なかなか良いペースだ(-_-;)



     続く





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