昨日は皿ヶ嶺で観察会が有った。今日はその写真チェックとレポート作成をしないといけないのだが、その作業を放り出してちょっとお出かけ。観察会のレポート作成を放り出してまでお出かけするには理由が有る。

先日、東温市の観光物産協会からメールが入り、何事かと思ったら、白猪谷の分岐から唐岬の滝に行くまでに道迷いをしてしまい大変な思いをした人がいる。その人がその時の状況を説明してくれるので話を一緒に聞きませんかと言うことだった。そこで後日市役所に行き道迷いをしたご本人からさくら山行会の会長さん達と一緒に道迷いの状況を聞いた。

状況説明の最後に「同じような道迷いを起こさないように対策をした方が良い。標識の整備やマーキングなどの対策が出来るまでは東温アルプスガイドのガイドマップから該当コースの線は外した方が良いのでは」と言う話も出た。標識の整備となると予算や地主の了解も必要なので時間がかかる。赤テープとペンキで応急対策をしましょうと言うことになった。その日程が今日なのである。

7時10分に川内支所近くのコンビニで山行会会長さんと待ち合わせ。会長さんの車に乗せてもらい唐岬の滝駐車場に向かう。予定よりも早く着いたので駐車場付近のものを写して時間待ち。

マタタビ
キツリフネ

やがて車が一台到着し、降りてきたのは観光物産協会の会長さんと道迷いの状況説明を一緒に聞いた観光物産協会の女性職員。道迷いした肝心の人は今日は来られないそうだ。メンバーが揃ったら出発。白猪谷の分岐まで歩いて登山道の状況を確かめる。

半分に割れた白猪峠への標識の左側の坂道を上がって行く
オオマルバノテンニンソウ
コアカソ
コウツギ
ミツバウツギ
キクガラクサ


今日はこの花を見たかったんですと、ついポロッと本音をもらしてしまう(-_-;)

皿ヶ嶺にも有ることを知って去年皿ヶ嶺で見ることが出来たが、私がキクガラクサを初めて見たのはこの林道沿いだったのである。だから皿ヶ嶺の植物図鑑にも撮影地を唐岬の滝林道と明記して写真を入れている。
おー、ギンレイカも咲いている。このギンレイカも初めて見たのは皿ヶ嶺ではなく石墨山だった。
オウギカズラ
ヤマアジサイ
ヒヨドリバナ
カラスウリ(モミジカラスウリ?)
ミョウガ峠に到着。ミョウガ峠と呼んだ理由はミョウガが収穫出来るからである(-_-;) もちろんミョウガ峠は勝手に呼んでいるだけであり、この名前で分かったくれるのはここでミョウガを収穫したことのあるさくら山行会のメンバーだけである。
何年か前の大雨で崩れた沢に到着
ここにもギンレイカ
オオバアサガラも有る
崩れた沢の状況
向こうに2本の道路が有るのが分かるだろうか?

上がって行くのと水平に伸びる2本の林道が有る。

上がって行く林道に入ってはいけない。

水平林道も間違いではないが白猪峠に向かう本来の登山道ではない。
正解はがれた沢を渡ったら、ここを降りていく。踏み跡は有る。
上の写真の中央の杉の木には古いテープが見える。ここが登山道だよと言うマークは以前からつけられていたようだ。
これはエンレイソウかな?

皿ヶ嶺のシロバナエンレイソウとは違って葉と実の間に柄が有る。シロバナエンレイソウはこの柄が無いか極端に短くて葉の上に直接実がついているように見えるのだ。

今日見た花で皿ヶ嶺に無いのはこのエンレイソウだけだ。、他の花は皿ヶ嶺と共通している。
道迷いの説明した人が来てないのでどこで迷ったのかが分からないが、この沢を渡ってから迷った可能性も有るなと話しながら通過する。
白猪峠に上がる分岐に到着。小休止。
白猪の滝に降りていく登山道。ここから見える狭い範囲は藪になってない。去年、一昨年とさくら山行会が整備している。

今日は私は何も持たずに手ブラで参加したのだが、それを言ったところ山行会の会長さんから折り畳み式の小さなのこぎりを渡されて、ここに来るまでに登山道に張り出して邪魔になる杉の枝を切り落としながら歩いて来た。会長さんは赤テープを要所に巻き付けていた。

この標識は三叉路の分岐となる場所には立ってない。2〜3m離れた場所に立っている。わざわざ分岐点から離して立てたのは、白猪の滝から上がって来た時に遠くから標識が見えるようにするためだったのだ。そう、立てた当時は標識は下から見えていたのだ。しかし今は雑木に囲まれて下からは見えないようになってしまった。そこで気休め程度にしかならないが少しだけ周囲の木を切っておいた。立てた当時の状況を再現しようと思えば周囲の木をバッサリと切り払う必要が有る。
上の標識から白猪峠方面に少し上がればすぐ下に林道が見えるので帰りはこの林道を利用する。

道迷いした人はこの林道には気付いていたが、本来の登山道を行こうとして最後に迷ったと言うことだ。
帰りはハイウエーのような林道を歩くだけなので写真を撮りながらのお気楽散歩みたいなものだ

エビガライチゴ
サワギク
アカショウマ
崩れた沢まで戻って来た。向こうに林道の続きが見えている。
ここを降りるんだよとペンキでマーキング
マーキングしている間、私は手持無沙汰で近くの花を写す

ミゾホオズキ
んんん???

ハナビゼリ? 似ているような違うような?
この岩が移動することは無いだろうとの判断で沢を渡る場所にマーキング


右上にもにマーキングした岩が見えるけど、向こうは大雨が降ったら崩れて移動するかも?
上のマーキングで本日の作業は終了

再び花を写しながら帰ろう
オウレンシダだと思う
ミヤマノダケ
モミジカラスウリ
ミョウガ峠でミョウガを写す

その横にはオカトラノオ、足元にはドクダミが咲いている
キクガラクサ
キクガラクサ
ギンレイカ
ギンバイソウ
キツネノボタン
駐車場に戻りヘアピンカーブ内側のマタタビ

今年開かれる愛媛国体で東温市でもいくつか競技が有るが、その参加者に配ってPRするために東温アルプスガイドを増刷する予定とのこと。その時に今回のコースの注意文を追加した方が良いかもしれないなと言う話になり、文字が増えたらフォントが小さくなって老眼では見えなくなるよと言うことにもなったが、どんな文章にするか検討することになった。

ところで昨日の観察会で竜神平で出会った常連さんから皿ヶ嶺で鹿を見たとの目撃情報が有った。この件をさくら山行会の会長さんと、観光物産協会の会長さんに言ったところ、特に驚くことも無く皿ヶ嶺に鹿が出没するのは時間の問題だと認識していたみたいだった。井内や北方では鹿が畑の中を歩いていたと言うことだ。

観光物産協会の会長さんからは(鹿が原因で皿ヶ嶺の植物が消えるような事態になれば)私がネットに上げている植物の写真が貴重な資料になるよと言われた。そこまでは考えてなかったけど、自分の目で鹿を目撃するような状況になったらもっと真剣に植物図鑑を作ろうと言う気持ちになるかも知れない。



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