正月三が日も明けて今日から仕事始め。今年初めての皿ヶ嶺に行ってみよう。霧氷が出来ていれば上の方に上がってみようかとも思っていたが、上林の集落手前の方を走っている時点で霧氷が皆無なのが分かった。それなら下の方をうろうろして植物図鑑ネタを探そう。

鉄塔No.156のヘアピンカーブを曲がって広い路肩に車を停める。まずはここから白糸の滝に向かう。

歩き始めのメモ写真


デジカメ時計=8時17分
この辺りは冷えこんだようだ。霜が降りている。
あわてもののオオイヌノフグリ。顔を出したものの寒くてふるえている。
一応は青空になっている
オニグルミ

ここにオニグルミが有ることは以前観察会仲間のNさんが教えてくれた
上の写真のトリミング

以前テレビを見ていたらオニグルミの葉が落ちた跡がハートの形に見えるのでみんなで探しに行こうみたいな内容の番組が有った。それを思い出したのでトリミングしてみた。確かにハート形が見える。

ちなみに『オニグルミ 葉 ハート』で検索すると、こんな葉の落ちた跡のハート形の写真がいくつもヒットするので、この時期の野遊びの定番なのかも知れない。
道端の竹藪の中にナンテンの葉が見えた。これも植物図鑑用の貴重なネタになる。民家の庭や公園には普通にあるナンテンだが、こんな場所に有るのは私はあまり見たことが無い。
葉先が尖っているからミヤマフユイチゴ
ミヤマフユイチゴの茎
上の写真のトリミング


茎に毛が無い。この後フユイチゴの写真もアップするけど、それと比べると違いがよく分かる。
白糸の滝の駐車場に到着。汚いトイレが撤去されて駐車スペースが広くなっている。
イワガネソウ
イワガネソウの葉の裏。葉脈が網目模様になっているのがイワガネソウの特徴。これとよく似たイワガネゼンマイは網目模様にならない。
あれっ、フユノハナワラビが有る。私にとってはシダ類の名前を覚えるのは難関だが、これはすぐに覚えた。
マメヅタ

これも貴重な図鑑ネタ
川沿いのユキノシタ
ヤブツバキの花が落ちている。ヤブツバキは今までに写真を撮っているのに図鑑にアップしてない。単に忘れているだけなんだけど。過去の写真と今日の写真を合わせて図鑑にアップしなきゃ。今までアップしてなかったと言うことは、このヤブツバキも新ネタだ(-_-;)
遊歩道の橋の下から最初の小滝を写す
一番奥の縦の白い筋が白糸の滝
遊歩道に歩きにくい大きな岩が有ったが、それがドリルか何かで削られて階段のようになっている。これなら歩きやすい。
ユキワリイチゲの葉も出ている
おっ、見つけた。これか!!!

白糸の滝に来た理由はこれを見つけるためだったのだ。これはケンポナシ。観察会のNさんから「白糸の滝にケンポナシが有ったよ」とメールで写真が送られてきたので、その写真を図鑑にアップした。しかし私は見たことが無かったので、自分の目で見たいと思って来たのである。
白糸の滝


ケンポナシの実があそこに落ちているということは、その木は当然上の方に有るわけだからその方向に行ってみる。
カンスゲかな?
メールで送られてきた樹皮の写真と同じ木を探すと有った。これがケンポナシの木か。
もう少し接近して

背後に見えるのは白糸の滝
枝先を見るとまだ少し実が残っている
目的のケンポナシを無事に見たから帰ろうとするとこの葉っぱを見つけた。こんな葉っぱ見たことない。これは何?
シダではない草と思っていたが、帰宅してオリジナルサイズで眺めていると、なんか違う。やっぱりシダかな?


初めて見る葉なのに表側の写真しか無いのが残念。
上の写真のトリミング

シダであちこち検索して探し回ってこれとそっくりな写真を見つけた。ホウライシダかハコネシダと思われる。

ホウライシダにしてもハコネシダにしてもどちらもまだ図鑑に入ってない植物でこれで新ネタゲットだ。

これはホウライシダなのかハコネシダなのか観察会仲間の見解を聞こう。


※1/6 追加 ハコネシダ
ヤブツバキ
これはヤブツバキの古い実?
落ちていたケンポナシの実を拾って左手に持って写す。写したらポイ(-_-;)
さっきの削った岩の階段まで戻ってきて気が付いた。これはアブナイ。
上の写真のトリミング

もし転んで後頭部をこのエッジで強打したら頭蓋骨が折れるほどの重傷が予想される。東温市が工事を発注したのなら何か対応が必要では?
チャルメルソウも有るよ
オカタツナミソウかな?
遊歩道沿いにはホソバタブが多い
このずんぐりむっくりもヤブソテツ?


※1/9追加
ヒロハヤブソテツ
これはヤブソテツ?

ヤブソテツも種類がいろいろあってよくワカラン


※1/9追加
ヒロハヤブソテツ
オオバノイノモトソウ


ただのイノモトソウはあそこに有ったよと教えてくれたので今度探しに行こう
今日はマクロに強いコンデジを持って来ているので使ってみよう。マメヅタを写すために自作ツールを用意。あの上にコンデジを置くと手ぶれ防止になるのだ。
このツールを使って写したマメヅタ


Exif情報ではシャッター速度は1/8秒。手持ちでは手ぶれ必至の速度だが、このツールのおかげで手ブレなしで写せた。ただし下が固い岩だったので手ぶれなしで写せたけど、下が柔らかい草地だとコンデジを押さえつけるときにぶれてしまうことが有る。
渓流沿いの遊歩道が終わり林道を歩いているとこれを見つけた。ヤッター! これもまだ図鑑には入れてない新ネタだ。
どれどれ、新ネタのシダを大きく
ひっくり返すと胞子嚢がない
他の葉を裏返すと胞子嚢が有った。これもネットで探してクリハランと思ったんだが・・・?


これも観察会仲間に見解を聞こう


※1/6 追加 クリハランで正解
林道の端にはこんな葉っぱが無数に出ている。これは何だろう?

2年前まではこんな葉っぱは無視していたけど、今は植物図鑑ネタにしようと気にするようになった。


※1/9追加
カキドオシかも?との指摘。花が咲く時期に再確認。
これはフユイチゴ
トリミング


茎が毛深い。さっきのミヤマフユイチゴとは明らかに違うのが分かる。
あれっ、これはお茶の木? なんで道端にポツンと一株だけ?
鳥が運んで来てここで成長したん?

お茶の木の正式品種名は何だろうと思ったら『チャノキ』でそのまんまだった。
チャノキの花

チャノキも植物図鑑に入ってない新ネタだ
棚田の広がる開けた場所に出るとまだ霜が残っていた
トリミング

雪の結晶は六角形なのにこの霜の結晶?は四角なんだね
車に戻って来た


デジカメ時計=10時33分
車を停めたすぐ横にはヒメウズの葉

皿ヶ嶺の植物図鑑に入れるのは鉄塔No.156よりも高い場所に有る植物と自主規制しているのだが、このヒメウズはわずかに鉄塔よりも高い場所にあるからギリギリセーフ(-_-;)

さて、今度はいつものお気に入りポイントで定点観測写真を撮ろう。


     続く




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